森林伐採の現地観察会を開催しました

 2019年10月27日(日)、前日のシンポジウムでも呼びかけ、やんばるの森林伐採地をまわるエクスカーションツアー(現地観察会)を開催しました。

 前回、私たちが調査した時にはまだ伐採されていなかった宜名真(第3種特別区域)から回りましたが、初っ端から衝撃的な光景が広がっていました。

 林道沿いに1Km近く、林道下の沢近くまで無残に伐っていました。風が強く、伐採地との境界の木々が、乾燥で立ち枯れてしまうことは目に見えています。沢も涸れてしまうでしょう。


 その後に入った残された森は、しっとりと木々が生い茂り、参加者の3才の男の子が「もち~!」と言うほどにぷっくりととても大きなナメクジもいました。

 

 その後、辺土(第3種特別区域)の伐採現場へ。こちらも惨憺たるものでした。伐られた木々が投げ出され、重機で固められた赤土はむき出し、雨が降ると沢に流れ、いずれ海を赤く染めるでしょう。

 伐採地を見て、「これで同じ生物多様性の森が再生できるわけがない。これが世界自然遺産を目指すやんばるの姿か、世界遺産ってなんなんだ~!」と小雨降るなか思わずにはいられませんでした。