シンポジウム「やんばるを真の世界自然遺産に 第2回」のご報告
2019年10月26日(土)、やんばるDONぐり~ずは、沖縄環境ネットワークと共催で『やんばるを真の世界自然遺産に』シンポジウムを開催しました。
講師の金井塚務さんからは、国立公園となったやんばるの森で、伐採が続いている現状の報告がありました。皆伐により、表土層の流出、乾燥化、動物の生活の場・資源の消滅などが起こり、目に見える変化だけで無く、目に見えない環境の変化も起きること、そのため、生物世界の動的平衡が保たれず、多様性の喪失が喪失され、回復は困難である、やんばるの生物多様性への脅威であることを詳しくお話頂きました。
アキノ隊員からは、米軍北部訓練場返還地に残された米軍の廃棄物についての報告がありました。次々発見される廃棄物には使用済み照明弾、信号弾、ドラム缶、大型車輌の部品、バッテリー等々があり、また跡地からは、国際的に使用が規制されるポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されました。沖縄防衛局が支障除去完了と発表した後の発見で、この杜撰さが指摘されました。
桜井国俊沖縄大学名誉教授からは、コスタリカのエコツーリズムについての報告がありました。環境に配慮したツアーで、ガイドは環境を熟知し、動植物の生態や自然保護の継続的に講習を受けているなど、沖縄も学ぶべきものが多いとのお話でした。
質疑応答でも多くの意見がでて、もう少し時間があったら、と思えるシンポジウムとなりました。
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