どんぐりニュース2018年6月号

 やんばるDONぐり~ず2018年6月号(ハガキ)を発行しましたので、内容を紹介させていただきます。


やんばるDONぐり~ず2018年6月号

 5月4日に国際自然保護連合(IUCN)はやんばる地域などの世界自然遺産登録について「登録延期」を勧告し、環境省は申請を取り下げました。やんばるDONぐり~ずは去年3月にIUCNに英文で「①やんばる地域全体を遺産の保護区域とすること②やんばる地域で現在行われている森林伐採を中止し、やんばるの保護のためのあらゆる方策を採ること」という趣旨の意見書を提出していました。私たちも指摘していた保護地区が狭すぎるという「ゾーニング」の問題が表面化しました。

 5月に伐採地に隣接する森林の中に設置した自動カメラのデータを回収してきました。動画を確認したところ、ビックリ!!わずか3ヶ月の間に、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、アカヒゲ、リュウキュウイノシシなどが写っていました。特に、ヤンバルクイナについては、つがいが交尾をしている貴重な映像が撮影されていました(みなさまからいただいた募金で自動カメラを購入し、貴重な映像を撮影することができました。誠にありがとうございます!)。

この森林は世界自然遺産登録候補区域からは外れています。生き物の棲家に人間が引いた境界線などありません。次の世代に継承させるために、やんばる地域を丸ごと保護することが求められます。


ヤンバルクイナのつがいが交尾をする様子

カメラに気づき警戒するリュウキュウイノシシ

最も多く撮影されていたアカヒゲ

枝にとまってエサを探す様子のノグチゲラ

エサを探して歩きまわるヤンバルクイナ